yurico’s note

BLイズマイライフ♡BLのこと。感じたこと。時々日常

オススメBL小説編④「ブライト・プリズン」シリーズ(犬飼のの)

BL史上最強最高のスパダリ降臨!!!

新刊も続々と発売されていらっしゃいますが、今回は犬飼のの様の代表作。そしてBL史上(私調べ)最強最高のスパダリ降臨の「ブライトプリズン・シリーズ」を激推ししたいと思います!!!グイグイッ

犬飼のの・プロフィール
2007年『蝶よりも華よりも』でデビュー。
 代表作は『ブライト・プリズン』『薔薇の宿命』『暴君竜を飼いならせ』等。
エンターテイメント性が凄く高い。耽美な現代特殊ファンタジーが得意。
 説得力がある緻密な設定と、高い筆力には定評がある。

のの様との出会い

存在はもちろん存じておりました。大変人気のある作家さんだと言う事も。しかファンタジー作品にあまり興味がなかったので「ブライトプリズンシリーズ」や「暴君竜シリーズ」の表紙は気になりつつもスルーしていたんです。が、とうとう手に取ってしまったんですよ。なんと「幼生竜を飼いならせ」を!爆。シリーズでいうと6巻から読み始めたという事になります。暴君竜シリーズも思入れたっぷりの大好きな作品ですのでまた改めてオススメしたい思います。とにかく今日はブライトプリズン・シリーズなのです!!!

 

 ブライトプリズン(学園の美しき生け贄)
講談社X文庫2013~

f:id:byuricol:20200528153547j:image

 登場人物

・常盤・・・竜虎隊隊長30歳       ・・・・王鱗学園3年贔屓生18歳 

あらすじ
王鱗学園は宗教団体の信者の男児が5歳から入る全寮制の学園。自分の本当の名前(竜生名を与えられる)や出自も知らされない。卒業を迎えるまで学園外に出る事は許されない閉鎖空間での独特な世界を描く学園ファンタジー作品。
表向きは健全な宗教団体を装っているが実態は淫祀宗教団体で神と崇める龍神の色欲を満たす為、憑坐を通して男と性行為をする役目を担う神子を選出させる学園だった。
世間から隔絶された世界・18歳になった薔は学園を管理する竜虎隊隊長の常盤に反発していたが贔屓生に選ばれ彼と深く関わることに!?

みどころ
著者が「自分の萌え全てをつめ込んだ」とおっしゃっているだけあり、萌えの連続に胸が苦しくなるほど。閉鎖空間の中での独特の世界観・登場人物・細かく作り込まれた設定にはもう感服する他ありません!のの様の頭の中どうなってるんだろう?って真剣に思います。更に小説の世界観を盛り上げて下さるのが前記事【BL小説を彩る神絵師たち】でも紹介したイラストレーター「彩さま」による耽美なイラスト・挿絵たち。本当にうっとりしてしまいます。

犬飼のの・ココがすごい!

数あるファンタジー作品の中でも、独特の世界観とそれを見事に文章で表現する筆力。しかも緻密に作り込まれた設定に一切のブレがない。本当に尊敬しかありません。そして特筆すべきはエッチシーンの質の高さと濃厚さ。もう脱帽です。そして魅力的な登場人物たち。もちろん作品によって違いますがののさんの小説に出てくる受は『傲慢気味の攻めを深い愛情でじっくり変えていく芯の強い美人さん(絶妙な可愛さもある)』が多いですね。そして攻めはスパダリ。それもかなり最強クラスの!私、ののさんの小説のスパダリが大大大好物なんです♡

BL史上最強最高のスパダリ

今まで読んだ中でスパダリは?と尋ねられたもう躊躇なく即答「ブライトプリズン」常盤です。整った容姿・高身長・高学歴・高収入・高級マンションに住み・高級車に乗り・仕事も出来て・大人の余裕と包容力で受を包み深い愛情を注ぎ「流石に今回はムリかもーーーーっ」と言う絶体絶命の局面も、強靭な肉体と精神と頭脳とで乗り越える。どんな不可能も可能にする。もうこの人に出来ない事はありません(断言)最強で最高のスパダリです。薔への凄まじいほどの愛情と執着(←ココ大事)が本当に素敵でね。もちろん閨事も最高です♡

読む順番
①学園の美しき生贄
②学園の禁じられた蜜事
③学園の穢れた純情
④学園を追われた徒花
⑤学園の薔薇は蜜に濡れる
⑥学園に忍び寄る影
⑦学園の王に捧げる愛
⑧学園の薔薇と秘密の恋
⑨学園の薔薇と選ばれし者(最新刊2019/8)

 作品の傾向
恋愛はとっても濃くて甘いし、それ以外の背景もしっかり描かれます。ファンタジー作品多めですね。そしてバイオレンなスシーンもあります。殴られたり血がドバっとか痛い目に遭う事もしばしば。あと悲しいシーンとかもね。そう言ったシーンはリピート時とばす事もありますが、ストーリー的に必要な部分なのです。その分エッチは本当に甘くて濃厚です。本当に濃いです!笑。スパダリ達がもうほんとに凄くてね♡ツンデレ受もこの時ばかりはもうトロトロです(言い方)とにかくBL小説としての完成度が高く読み応え満足度はバッチリなのです。

 最大の萌え

一難去ってまた一難。陰謀により何度も引き離されそうになるのだけど何があっても常盤も薔も「自分以外の誰にも絶対に触れさせたくない」という想いの強さに悶えます。その描写がほんとにたまらんのよ。そして常盤様の竜虎隊長のいでたちが鼻血レベルの素敵さです。あと学園内を移動するのは馬。黒馬に隊服姿で跨る常盤様にうっとりです。

1番好きな話【巻】

どの巻も素晴らしいんですが最新刊の「学園の薔薇と選ばれし者」は一番読み返しました。いつもコレ一体どうなるの!?ってドキドキの連続なんですが学園の薔薇とえらばれし者は表紙を見るだけで伝わるように少しだけ穏やかだった時が描かれていて、そのほんのひと時に涙が出るほど癒されます。そして9巻を読んで1巻「学園の美しき生贄」を読むと、薔への常盤の深い愛がより理解できて泣けてきます。連載開始から6年。ほんとすごいですよね。

物語はクライマックスへ?

そして、ブライトプリズンシリーズまだ完結しておりません。『えええー!何?どういうことーーー!?』ってところで終わってるんです。あとがきの「別ルートにすすもうかと悩んだが1巻を描いた時点でこうなる事は決まっていた。」のくだりを読んだ時は震えましたね。凄いわほんと。のの先生ご自身から最新刊についてのお話がちらほら出るので10巻に会えるのも近いのかも?しかし続刊が続くってすごいですよね。でも納得の面白さです。だから安心してページをめくってください。一緒に「犬飼ののワールド」の住人になってドキドキ・キュンキュンしましょーーー♪