「2gether the series」タイBL沼①すべてはココから始まった
同志から「タイのBLドラマを観るべし」とススメられたのがゴールデンウイーク前だったか。BL実写に興味ないと言いながら、Twitterで時折見かける「アジアのBLドラマが面白いらしい」的ツイートが正直ちょっとだけ気にはなっていた。けども「タイか~好みじゃないなあ。顔が」と相変わらず食指は動かなかったものの、同志の「攻めの顔がホントいいんですよお」の一言に「そんなに言うならちょっと見せてよ、顔」と言ったやり取りの後、ホレって送られて来た写真を見た瞬間、長~い間ご無沙汰だったyoutubeを迷いなく開いたよね。
■ BLドラマ界にキラ星のごとくあらわれた
「2gether the series」
2020/2月~5月放送・全12話
■ ストーリー
「大学新入生のタインはグリーンから執拗なアタックを受けほとほと困っていた。諦めてもらう為にタインがとった作戦は学校一のイケメンであるサラワットに「偽の彼氏になって!」と言うものだったが・・・」
ホント笑っちゃうよね。「恋人のフリから本当の恋人へ」古典的というか王道というか・・・
サラワットは「サラワットの妻」という私設ファンクラブがあるほどのクールでギターが弾けてサッカーも出来る超絶イケメンの役どころ。コレ設定倒れって事もちょいちょいあるけど一点の曇りもないまごうかたなきイケメンであらせられるから、もう私たちはうっとりする他ないのよね。
かたやタインは普通男子の役どころ。サラワットと写真を撮りたがる大学の女子達に、けんもほろろのサラワット。一緒にいたタインが「じゃあ代わりに俺が一緒に撮ってあげる」と言っても「本当に結構です」って断られるという(爆)
いやいやいやいや、タインもかなりのイケメンですから!!!周り見渡してみ?こんなイケメンもいねーから!!!って突っ込んだのは私だけじゃないはず。
なんだろう・・・もう・・・とにかく・・・
顔が神!!!
この一言に尽きる。
このお顔の前に私たちはひれ伏すしかないのよ。
「顔なんて関係ない」そんなきれいごとは要りません。
BL界において受け攻めともに顔がいいのは漫画の世界だけとじゃない?実写化においてももちろん所謂イケメン枠採用ですよね。最近見てないから分からんがさ。でも実際そんな男前じゃないよね?←コラ―!
しかし・・・この 2gether the series
攻め受け共に
顔面偏差値10000♡
こんな事があっていいの?
特に攻めであるサラワット役のブライト君にいたってはもうあらゆる美の神々達が共同作業でお創りになった芸術品としてか思えないお顔。
ずっと見ていられる(うっとり)
ブライト君に見つめられたら死ぬよね?正面から尊顔したいが私の顔は見ないでください。もしお目にかかるチャンスがある時はお面被るしかないという結論に達しました爆
ブライト君とウィン君のご両親に心から感謝致します。
調べたわけじゃないので数字的なものは知りませんが(雑)もともと本国以外にも多くのBLファンを持っていたタイ。そんなタイBLが世界中のBLファンを熱狂させるきっかけになったのが2gether the seriesです。無論私もその1人です。
・私たちがタイBLに惹かれる理由は何なのでしょう?
■ タイTV局の本気度
・タイの地上波TV局GMM TVが公式でBLドラマを制作
■ 本国だけじゃない世界中のBLファンを視野に入れた戦略
・ドラマ放送直後に公式YouTubeチャンネルで即配信。何と数日待てば有志達により各言語で字幕が付けられると言った至れり尽くせりの充実した福利厚生。これにより世界中のBLファンがドラマを観る事ができる。ほんとに様々な言語で字幕がついてて驚きます。
■ セクシャルマイノリティへの寛容さ
・女性同士の恋愛ドラマが作られているのかまだ不勉強ですが男性同士の恋愛は普通に描かれている部分はタイが世界の中でもセクシャルマイノリティの理解度が高いと言われる所以だろうと感じます(本質については時間を作って調べたいと思います)
■ 俳優たちの作品への愛情とファンを大事にする姿勢
・これは私自身が感じ取ったわけではないのだけど、聞くところによるとタイBLに出演した俳優達はドラマの内容のままカップルとして色んなイベントに出たり番組に出たりするらしい。ドラマが終わったらハイサヨナラではないなんてファンからしたらたまらんよね。そりゃずっと応援したくなるわな。素晴らしいわ。
■ タイBLの作風と土壌
日本のBL作品は2つに分かれますよね(世界共通かもしれませんが)
①登場人物達がほぼゲイカップル。同性愛の苦悩や葛藤ほぼ描かれず、どうかしたら異性愛者一人もおらんのかーいって言う、恋愛模様中心の設定
②主人公達が同性愛者である事に悩みを抱えている又は周りも理解がないという現実と恋愛を描く設定。
分かったような口をたたいていますが私もタイBLに関しては初心者でまだ3.5作品しか観ていないヒヨっコです。これから先に出会う作品は全てがそうではないかもしませんが「2gether the series」においては男性が男性を好きになるという事に一度も否定的な言葉は出てきません。「俺あいつの事好きかもしれない」と悩みはしますが「自分も男で相手も男だから」という理由じゃあない。当人もそうだし周りもそう。これは観ていて本当に心地良いですね。だって私たちは男性同士の恋愛を、彼らが幸せになる姿をずっと見ていたいんですもの。
■ 2gether the seriesが担う役割
タイBLファンの先人達はもとより、多くのタイBL初心者を沼へ誘った 2gether the series は「タイBLへの入口」を作ってくれました。今作をきっかけに過去の素敵な作品達を観まくる事になり、私たちは更なるタイ沼へ深く深くハマリ込んでいくのでしょうね。お気楽ラブラブな作品もあれば、セクシャルマイノリティの現実や苦悩に重きを置いた作品もあるでしょう。様々な作品を視聴する事で、セクシャルマイノリティへの理解がもっと広がるといいですね。そうしてタイBLがますます発展し、それに刺激を受けた他国もこぞってBL作品に力を入れてくれる事を願います。日本もがんばれー!
■ 筆舌したい2gether the series:私のイチオシのシーン
9話。サラワットはサッカーの試合中にケガを負い・タインは応援中に倒れ2人は病院へ運ばれる。ほどなくタインの体調は戻るがサラワットは治療を受けたあと病室で寝てしまう。飲み物を買って病室に戻るタインといっくん(※タインの仲間でメイン友達。名前を覚えるのが面倒な事もあり似ている有名人の名で呼ぶ事にしているw)サラワットは目覚め、見舞いにきた女の子達に取り囲まれている。それを目にしたタインはなぜか胸がムカムカする。人にぶつかられた拍子に手が滑って飲み物を床に落としてしまうシーン。
まだ一口しか飲んでなかったのにと憤るタインにいっくんはこう言います「そんなに欲しかったならどうして強く持ってなかったんだ」と。
「お前次第だよ。後で後悔したくないなら、欲しいものはちゃんと持っておかないと。まだ間に合う内にな。落してもまだ拾えるけど同じものは戻ってこないからな」タインのサラワットに対する気持ちの変化をタイン本人よりも理解していたのは傍で見てきた友達だったのかもしれません。友情っていいよね。BL小説でもグっと胸にくる印象的な場面は恋愛な部分じゃなかったりします
■ 総評
素敵な男の子2人の初恋のお話です。気を張らず誰もが楽しむ事が出来るドラマです。誰かを傷つけたり傷いたり、スリリングな恋の駆け引きもありません。私的には色々突っ込みどころはあるけども・・・グリーンがあんだけタインを追いかけまわしてたのに、実はひろみGOと恋人同士だったとかね。でも終始流れている明るくキラキラした雰囲気に、作品に対する真摯な姿勢と愛情が伝わりました。とてもよかった。
そして2gether the seriesが全世界に旋風を巻き起こしている理由。
他のタイBLドラマと比べるとラブシーンが圧倒的に少ない。申し訳程度のキスがある程度。同棲までしてるのにね?もし私が体育教師なら「おい!!!お前ら真剣にやってんのか!!!真剣に走れーーーー!!」と怒鳴りたくもなる、まるで100メートル20秒のタイムのスキンシップ。
しかしそんな欲求不満を一発で黙らせる主演2人の見目の麗しさ。あの顔面偏差値10000の2人が見つめ合ったり、イヤホン片耳半分こしたり、互いに嫉妬心メラメラになる姿は萌えの宝庫。
二次元で見ていた腐女子の夢を全て叶えてくれたのです!
■ でもやっぱり言わせてよ。唯一の心残り
コロナの影響が2人のラブシーンに影響を及ぼしたのは間違いないと思いますが、そりゃ正直最終回は何しら進展があると思ったよ?おふざけじゃないちゃんとしたキスシーンを期待しましたよ?当然それ以上もね。
でも・・・
キスしなかったーーーーーーおんおんおん( ノД`)(号泣)
初タイBLが2geだったので「タイはがっつりラブシーンはないのかあ」なんて思ってたらなんのなんの。2作目3作目ってたけどバッチリガッツリあったよ?結構攻めてたよ?もうその辺でよろしいんじゃないかしら?と言うほどには笑
そう思うとほんとにコロナが憎いね。
しかしスキンシップのシーンが少なくともこれだけ満足させられるってあります?同棲までしてるカップルがね?(←しつこい)隣で寝てるだけで何もしないなんてね?キスシーンがない最終回でこんなに幸せな気分になるなんて
なぜか?
顔がいいからね(何度でも言いたい)
でも・・・コロナでキスがダメなら最後にチラっとコン〇ームの花束を映す演出はしてほしかったね。1/3くらい減った花束を映したら良かったんじゃない?ね?笑
とにかく一刻も早い「2gether the series」の日本ファンミとシリーズ2決定のニュースを待ち侘びながら更なるタイ沼へ沈んでいきます。ズブズブ~♡
※写真は全てお借りしました