yurico’s note

BLイズマイライフ♡BLのこと。感じたこと。時々日常

オススメBL小説編② 求愛前夜(凪良ゆう)

 

生まれ変わったらなりたいもの。

『本の編集者』
来世は本をたっくさん読んで編集者の仕事がしてみたい。

私は山田詠美さんが好きで彼女の本をたくさん読みました。小説はもちろんエッセイが大好きでね。山田詠美は私の読書における先生だった。
「好きな人が好きなものは好き」彼女は薦める本を夢中で読んだな。そんなエイミーのエッセイ「熱血ポンちゃんシリーズ」に編集者の面々がよく登場するものだから「編集者」という人達に注目するようになったのでした。
ちなみに当時の彼女の編集者でいつも登場してたのが「幻冬舎」の創設者で社長の見城徹氏 ご立派になられましたね。

 

編集者という仕事に惹かれるので、BLにおいても編集者との恋のお話がすごく好きです。「編集者」が出てくるお話って結構ありますよね。
一番メジャーな所でいくと「世界一初恋・小野寺律の場合」ですね※私が好きなカップルは「吉野と羽鳥」です♡
 

そして今回、激鬼オススメするのは!!!

そう、われらが凪良ゆうさん
求愛前夜(恋愛前夜②)」2014.4キャラ文庫徳間書店

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この作品は「恋愛前夜」(2011.11)という小説のスピンオフ作品です。
3年経過してるのですこーし、キャラが変わってる感はありますがわたくしこの主人公の「ヤコ先生」が大大大好きなんです。
寂しがり屋で可愛いモノが大好きで不器用で情にもろいオネエ。でも心は芯の通ったの男前なんです。オネエなんだけどね(2回言う)

そしてこの物語の黒いスーツの人です。もう一回いいます。受は黒スーツです!!!
ヤコ先生は金髪の人でオネエ攻めです。
 

え!ヤダ!こんな受はちょっと・・・この髪をゴム留めしてる金髪が攻め?
これは私ムリかも・・・

とっても分かります。かくいう私がそうでした。
凪良ゆう作品=良作だと疑いませんが「求愛前夜」に関しては食指が動かなかったんです。
黒スーツかあ・・・って(しつこい笑)

でもね・・・

読んでね・・・

土下座したよね

めちゃくちゃ面白いやん!!!

信じてる作家さんは事前チェックしたらいかんね。
先入観が邪魔する事もあるからね。

■ ストーリー

女子より女子な中高生の恋のカリスマ。けれど賞とは無縁の大人気少女漫画家・小嶺ヤコ(本名:山田貞行)そんな貞行の前に現れたのは新担当の貢藤。眼光鋭いヤクザ顔で、貞行の密かな憧れであるサブカル誌の元編集者。ラブリーな少女漫画を理解できるはずもないと思いきや貢藤は、ヤコの作品を熟知するばかりか、意外にもウブな恋愛初心者だった!恋より仕事優先の貞行も、貢藤のギャップに好奇心を煽られて!?

 

求愛前夜のココを推す  

一言でいうと・・・


ギャップ萌え♡


実はヤコ先生と貢藤の2人、以前の記事「凪良中毒へのいざない」で紹介した私が最も愛する凪良ゆう小説「おやすみなさいまた明日(2014.1)」にも登場しています。
確かにあの時もヤコ先生ってば男前だったもんね(貢藤の乙女キャラはまだ出ていない)

わたしの中での「BLの真の男前ランキング」1位は 凪良ゆうさん「2119  9  29」の阿部ちんだったんですが、阿部ちん危うしか!?

貢藤がどうして乙女心を封印してヤクザ顔になっていったのか?少年期~の話に吹き出し、同情します。好きなものを好きだって言えない辛さよ。長年の苦悩をヤコ先生に告白するくだりに注目してください

恋愛前夜のスピンオフなので、恋愛前夜ではヤコ先生の彼氏だった「トキオ」も登場します。恋愛前夜を読まなくても物語的に支障はないけど、是非読まれる事をおすすめします♪(どっちを先に読んでも大丈夫です)

 

今回は「ザ・恋愛」

ストーリーが面白いのは言わずもがな。
私はやはり「作家と編集者」の関係性という部分にすごく惹かれるし、作家の「生みの苦しみ・作品作りに対する作家の葛藤」の描写を興味深く読みました。
凪良さん自信がこういう風に思う事があるんだろうな~って、凪良さんの本音が垣間見れたような気がします。
凪良さんの小説には必ず心に響く言葉があるんだけどそれは案外、恋愛じゃない場面なんですよね。今度心を打ちぬいた名言集作ろうかしら笑

しかししかし!!!今作は「恋愛」
胸キュンと萌え♡逆にすごく新鮮でした


ほんとーーに凪良ゆうさんの引き出しの多さに今回も脱帽。
食わず嫌いは横に置いて「ヤクザ乙女受とラブリーオネエ攻め」を楽しんでください!!!
ちょっと疲れた心に、笑いと愛をお届けします。